現場便り<美容室sorelle>

2021.06.08
残工事の手摺ネットを取付ました。今回家具屋のまことんとこさんで作ってもらったのは、木製の受アングルです。
大きな窓からは大型品を出し入れする事もあり、取外しができる転落防止の手摺を考えました。手摺というと簡単な感じがしそうですが、取外しを考えて、軽いもので、取付が簡単かつ取付部を傷めない構造で、さらには見た目の良いものを・・・という物を作りたかったので、結構苦労して考えました。
金物ひとつにしても、市販の金属品を使うのは容易で味気がない。手摺と窓枠の白木にアクセントを付ける為にウォルナットで作ってもらいました。深い木目が綺麗に仕上がってます。
たかが金物ですが、この手摺の為に考えられたオリジナル品、作り手の一手間があると味わいが違いますね。こんな労力は設計料には一切乗ってこないですし、お施主さまにも見えて来ない事ですが、まずは自分の納得のいくもので、そして満足して頂けるものを考えて生み出すのが設計の私の仕事だと思っています。
改良の余地はありますが、無事に品よく収まる手摺ができました。

2021.05.18
大工工事が終わり今回のハイライトの1つ、床の塩ビタイルの施工です。今回選んだ東リのテトラは、お施主さまと好みがピッタリ合った一目惚れの商品です。
貼り方のバリエーションが沢山あるのですが、一番模様の良さが出る貼り方を選び、色の配色や並べる方向にもこだわり、メーカさんでシュミレーションして頂きました。斜めのラインが上手く効いています。奥に行くほど段階的にグラデーションになっているのですが、面積が狭いので分かりづらいですね。色も質感も良いので、広い空間で試してみたい魅力的なデザインの塩ビタイルです。

2021.05.14
一気に形が出来上がってきました。大工工事もあと一息です。階段のRラインと呼応させたステージのRのラインが空間のアクセントになっています。工事の作業的に鈍角にした方が良いか少し悩みましたが、現場担当者さんがRでできますよと簡単に言って下さったのが背中を押してくれました。おかげで理想通りの空間に仕上がって喜びもひとしおです。頼もしい担当者がいて下さると、気持ちよく良い空間提案ができますね。無茶をさせない範囲で、ですが。笑

2021.05.11
大工仕事に移りました。配管を隠す為シャンプースペースは1段上げてステージを作ります。土台根太を組んで形が出来てきました。バックヤードの収納作業棚は、Jパネルを使って大工さんの手作りで造作してもらいます。Jパネルは小口の断面が3層に見え独特の美しさがあるので、ここぞの造作の時に使っています。

2021.05.07
GWが開けるのを待ちいよいよ工事が着工しました。
シャンプー台を実寸大で現場に落とんで、施術空間の広さや通路幅が問題ないか美容師の方に確認して頂き、正確に配管の位置を出しています。美容室は美容師さんの使い勝手とお客様のスムーズな動きが第一です。しかも今回のシャンプー台はハイクラスのYUMEスイートという機種で、幅もゆとりがあり足も水平にフルフラットになる一回り大きいサイズのもの。周囲の寸法が動作に支障がないか少し心配なところでした。後からは動かせないので、安心して工事を進める為に時間はかかりますが、納得いただけるまで検討しました。