京都鞍馬口の家

京都鞍馬口の家

分類:新築住宅
規模:41坪 + ガレージ4坪(3階建て)

京都の地下鉄沿線の閑静な場所にある、敷地が25坪の超狭小住宅です。
ただでさえ狭小の中、1階に和食器の店舗と車1台、さらに家族分の個室を4部屋…と、全て満たす事はかなり至難の業でした。

また京都市は独自の都市計画があり、こちらは中でも制約が厳しい地域。街並みの景観を統一する為に、道路に面する外壁の1階2階に60㎝の軒を設けなければならず、さらに3階は90cmセットバックしなければいけませんでした。屋根は切妻で3寸勾配以上、外壁の色は指定範囲以外は禁止です。建物外観をどうデザインするかは条例を守りながらの大きな壁でした。

全ての要望を満たす為に、無駄を一切排除し効率的な構成を探し出して各フロアの配置を計画しましたが、各フロアは全く狭さを感じさせない空間になっています。
特に2階のLDKは解き放たれる広がりのボリューム感が欲しかったので、天井高を2.5m、リビングでは2.8mにしています。さらに階段上がりにテラスを設けて、隣の家を隠して空が見えるようにしました。バルコニーと階段の壁を同じ濃い板張りにする事で一体感を出し、階段からバルコニー、そして空まで広がってリビングのような奥行を出しています。

道路斜線をフルに利用して確保したロフトの一部はエアコン空調室になっており、1台のエアコンで3階の3部屋を空調しています。豊かな住空間をさらに機能的でかつ効率的に。敷地と高さを名一杯使い切った緻密さ、パフォーマンスの贅沢な住宅が出来ました。

写真:富田愛子建築設計事務所