景色を眺める家

景色を眺める家

分類:新築住宅
規模:35.6坪

木の家に住みたいと思いながらも、木を主張しすぎる野暮ったいデザインの木の家は嫌だったという住まい手の想いが合致しご依頼下さいました。
立山連峰が遮ることなく眺められる、郊外の田んぼが広がる中に建てられた住まいです。周囲は田が広がりとても開放的なのですが、逆の視点からすると『見られる』という事にも考慮する必要がありました。
車通り面の窓は最低限の大きさにし、外からの人の視線は遮りつつも圧迫感の出ないように眺めの良いスポットに効果的に窓を配置。田畑の緑や雄大な山の姿、大地の茶色、紅葉の赤、空の青といった自然の色を眺め楽しめるように、窓の大きさ・位置や高さの配置に神経を使いました。その為、この家のどこにいても窓枠が絵画のように自然を切り取り目に入ってきます。プライバシーと開放性を同時に備えた、リラックスできる住まいです。

1階の和室は将来的な親との同居も見据え、つながりながらも個室を保てるような配置にしています。水回りと近い事にも配慮されています。お子さんが小さいときは遊び場になったりお昼寝したり家族の寝室になったり、家族の空間として豊かに活用されています。

写真:富田愛子建築設計事務所